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日常にひそむハンカチをめぐるストーリー。素材・成り立ち・遊び方まで。
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「ガラスの仮面」美内すずえ
皆さん、よくご存知の少女漫画。 さりとて「ガラスの仮面」は少女マンガという枠を超えて、幅広く世間に影響を与えています。 最近では2007年秋に世田谷文学館で「ガラスの仮面」展という展示がありました。 私はそうした世界に全く縁もなかったのですが、この話題にあるときに周辺で異常に盛り上がったことがあり、つい気になって手を出してしまいました。 そてにしてもストーリーが熱い。この異常とさえいえる演じることへの情熱はいったいなんでしょうか。 結構世界にはまってしまいます。 さてハンカチの登場シーンですが、女性の決め細やかなこころ配りや演出で沢山登場します。 ボーイフレンドに借りた本を返しにいった主人公北島マヤは、その彼の家族が、北島マヤが貧しいということを理由に会わせようとしないことを立ち聞きしてしまうシーン。 借りていた物をハンカチの上にのせ、玄関に置いて立ち去る北島マヤ。 ハンカチにのせるという心遣いが女性らしくてよいですね。 また別のシーン。 狼少女役の北島マヤにかまれた速水真澄の腕を気遣って、恋人がハンカチでまくシーン。 嫉妬にくやしがる女の子がハンカチを口でかんでヒステリックな感情を表現するシーン。 現実にこのような動作はみたことがありませんが・・ 永遠のライバル、亜弓が風の演技をみにつけるため、ハンカチを取り出し、風の動きをしるシーン。 ここには書ききれないほどハンカチが登場してきますが、女性のハンカチの使いかたに思わず感心してしまいます。 「十二人の怒れる男」に引き続き、「12人の優しい日本人」
三谷幸喜が「〜怒れる男」をモチーフに脚本した舞台の映画版。 監督中原俊、1991年作品。 日本に陪審員制度があったらという設定で描かれた設定でのストーリー。 優柔不断で、周りの雰囲気に流されやすい日本人の特質、論理的な話し立て、自己表現が苦手な日本人の姿など上手く描き出し、二転三転する審議の行方にひきこまれます。 三谷の作品に頻出する個性的な俳優も味がありよいです。 こうなると本当は舞台がみたかったです。 さて印象的なハンカチの登場シーンは、中村まり子扮するPTA教育ママ的な堅く真面目な陪審員が、他の陪審員にいいこめられて窮するところ。 バッグからそそくさとハンカチを取り出し、鼻の下に手で握りしめたそれをぎゅっと固く押し付けるシーン。感情を押し殺そうとする雰囲気が上手に表現されています。 「広がる霧」
1975年 監督:ブジェチスラフ・ポヤル 2006年12月にあったIIDの 「チェコアニメショートフィルムクリスマススペシャルプログラム」で 上映された作品。 http://www.r-school.net/program/event/post_148.html 4人組の子供が学校に向かう途中で霧につつまれて、不思議な家の前にたどり着く。 何とか扉をあけると、そこには化け物の猫がいて、逃げ出す4人組。 学校に遅刻しそうになって慌てていると、象が現れて、学校まで無事に届けてくれる。 ストーリーを書いてしまうとあまりのファンタジーに?という感じですが、さすがチェコアニメ。 ディテイルの子供や動物などの作りこみや動き、そして子供の性格の描写がよくできていて、 おとなでも楽しめます。 ひとりの子供は、4人の中でもどちらかというと弱い立場でありながら、自己の主張も通し、またその性格にユニークさ・愛嬌も与えられているなど、思わず笑ってしまいます。 さてハンカチは以外や子供ではなく、象の鼻の下から出てきます。 子供が一緒に遊んでくれないことがわかり、思わず目から大粒の涙が溢れ出す象。 鼻の下から、ハンカチを取り出し、涙をぬぐいます。 また最後に子供とのお別れのシーン、象は鼻からハンカチを取り出し、子供に向かって振り、さよならを告げます。 チェコアニメは美術性の高さや、ストーリーから大人も楽しめるものが多いです。 まだご覧いただいたことのない方も機会があればぜひどうぞ。 個人的には、こちらの作品が非常によかったです。 「反復」ミハエラ・パヴラートヴァー *ベルリン国際映画祭アニメ部門金熊賞 「カフェ」パヴェル・コウツキー 「十二人の怒れる男」
1957 シドニールメット監督作品 ヘンリーフォンダ主演 2009年に裁判員制度が導入されるということもあって、裁判の傍聴の人数が増えているそうです。 アメリカは陪審員制度で、制度は異なりますが、この映画はそうした背景もあって非常に旬な映画かもしれません。 「密室劇の金字塔」と評されるだけあり、ほとんどの舞台が討論される部屋のみでありながら、非常に見ごたえがあり、最後まで飽きさせません。 有力な判断材料から有罪判決と圧倒的に全員が考えている中で、唯一ひとりの陪審員(ヘンリーフォンダ)がそれに異を唱える。白熱していく議論の中で、それでも冷静さを保ちながら、有力と思われる証拠や証言に疑問を呈していくヘンリーフォンダに、次第に他の陪審員も賛同するものが増えていき・・・ という内容ですが、詳細はまだご覧いただいていない方のために控えておきます。 さてそんな映画の中で、ハンカチは色々な場面で出てきます。 室内の温度が暑いので、やたらと汗をぬぐっているひと。 風邪をひいていてずっと鼻をかんでいるひと。 ハンカチももつひとによって様々で、ポケットからくしゃくしゃで出てくるひと、折り目正しくもっているひとなど。 ハンカチ一枚でそれぞれの人物の特徴が表象されてくるのも興味深いです。 ![]() ハンドロール(手巻き)の技を取材しました。 横浜にある縫製工場。実際は手巻きは工場ではなく、内職のように各所に配られ行われているそうです。 ハンカチの縫製には色々あります。 ミシンを使った三つ巻縫い、千鳥縫い。H TOKYOでもほとんどがこちらの縫製です。他にもフランスヘムなど。手巻きは縫製の中の最高峰といって間違いないでしょう。その名の通り一枚一枚、職人の手によって縫われています。 手馴れた職人の手でも1時間で3,4枚しか縫えないそうです。 そうした技もできる人はだんだん減少しており、近い将来日本で手巻きの縫製はなくなってしまうかもしれません。 工賃はミシン縫いの4倍しておりますが、それでも安いと考えても差し支えない価値観のある一枚かもしれません。 淵が丸く膨らんだ淵のハンカチに、何らかの愛着を思わず感じてしまいます。 一枚一枚こよりを作るように巻きながら縫製していくその様子は、感動の体験でした。 H TOKYOではラグジュアリー、リゾートの商品の一部でハンドロールの縫製をしています。 失われていく技術。この一枚一枚を今提供させていただいています。 どうぞよろしく、大事にお使いいただければと思います。 ![]() クリエーターズフリマに参加したときのちょっとしたエピソードの話。 自分は事務所から出ていて、そのときいなかったのが残念ですが・・・ ある青年が自分が卒業制作でつくった本とコースターを交換してほしいとお願いしてきたそうです。物々交換というのがよいですね。 事務局のスタッフが了解し、青年はコースター8枚と引き換えにその本を置いていきました。 手作りですが、装丁はしっかり作られた本。ある町に登場したピンクという生き物が、姿形を変えたりしながら、都会に何かがあるのを夢見て目指す、という話。あるときはスポーツカーに。あるときは鳥に。上空から写した地図に怪獣などの柄をうまくとりこんで、地理的にも東京に移動していくという、よく作られた力作です。 結局、東京には何もないことにきづいて消えてしまうのですが。 何かを提示しながら、ちょっと悲しい終わり方。 いや、もしかしたらその青年は「コースター」があることに気づいたのかもしれませんね。 そんなフリーマーケットでのちょっとしたお話でした。 ![]() ![]() 4月29日、IID(世田谷ものづくり学校)のグリーンデーのイベントに参加。 自分は普段IID事務局で働いています。当日はイベント全体の運営責任者のひとりとして関わりました。当日のイベントは晴天にも恵まれ、3,000名近くの大勢の方にお越しいただき、大盛況。 廃校になった元中学校。ディスプレイ用の300鉢のマーガレットがあちらこちらに飾られ、きもちよいです。隣の体育館はフリーマーケット会場。学校の館内は、入居するクリエーターが各所で催すクリエーターズフリマ。ワークショップやプレゼンテーション大会のイベントなど。其処彼処でにぎわっていました。 自分も、IID事務局前でクリエーターズフリマの参加としてハンカチの端切れでつくったコースターを販売しました。運営にまわっていたので、コースターの販売に時間など到底割けず、大きなカップに 「お金はこちらにお入れください。おつりもこちらからお取りください」 と書いて放っておく状態。 それでもさまざまな柄の生地でできたコースターは結構人気で事務局の部屋の前には人だかりができたり。 もともとはハンカチの端切れ。前は知らず捨てられていたもの。間違えてハンカチの製品と一緒に梱包されてきた端切れを見て、何かに使えないこと思って、コースターにしたのが始まりです。 多くのひとに喜んで選んでもらって何より。生地も自分もうれしいです。 ![]() ご存知正月映画の定番ですが、実は真面目に最後までみたのは初めて。
ロマンス座というIID(世田谷ものづくり学校)で月に一度行われている映画をとおして地域の高齢者と交流の場をもつ会での上映。 (実は私、この会の幹事をしています) 第7回にもなるこの回は、毎回映画だけでなく、交流会の企画をもって、高齢者と話す機会をもうけています。今回は映画に昭和のニュース映像をみて、話し合うということをしました。チクロという人工甘味料にまつわる食品の安全性の問題など、程度の差はあれ今と変わらないことを繰り返しているのだなぁと勉強になります。 さて「男はつらいよ・寅次郎相合い傘」山田洋次監督も最近のインタビューでもっとも気に入っている作品のひとつとしてあげられていたそうで、大変見ごたえがありました。 1975年作品、主演は渥美清、マドンナは浅丘ルリ子 もっとも感動したのは、やはりタイトルにも出てくる部分。 切り分けたメロンに自分の分がカウントされていなかったことで、怒って出て行ってしまう子供のような寅次郎。その晩雨が降り出し、帰りにリリー(浅岡ルリ子)が雨に濡れないか心配し、傘をもって駅前でまつ。改札には背中をむけ傘をさして立つ寅次郎。やさしさとそれを素直にあらわせない自分とがうまく描かれている。男のいろんな側面がこの場面に凝縮されていて、とても感動的なシーンでした。 さてさてこの映画ではハンカチがいろいろなシーンで登場し、生活に浸透し、舞台小物としても応用範囲のひろいものだと改めて認識しました。その中でも印象的だったハンカチの登場シーン。 1、冒頭の寅次郎の夢のシーン。寅次郎が海賊のキャプテンとなり、実の妹に何十年ぶりかに出会い感激するシーン。涙を拭おうとする寅次郎のハンカチは海賊のひらひらした衣装の袖の下からさっと出てきます。 2、旅先の旅館で窓際の壁によりかかり寝巻き姿で、額の汗を拭うシーン。腹巻の中からハンカチを取り出します。 ハンカチは隠しどころがいっぱいです。 そんなハンカチの登場も大事ですが、ここで伝えきれない映画の魅力がたくさんあります。是非ご鑑賞あれ。 ![]() H TOKYOで使われるキーカラーの青。 「万年青」とは、「おもと」と読む正月など祝いの場につかわれる植物のことです。 葉が青々と長くもつことから万年青と呼ばれているそうです。 お正月の素材として初めていけたので、ちゃんとした決まりごとがあるので学びました。 ・葉の枚数は奇数。 ・実を覆うように実囲いの葉を用いる…雨や雪から実を守るように。 などなど。 こういった伝統や型を改めて知るというのもよいですね。 決まりごとを踏まえて、自由に活ける。 H TOKYOも新年迎えて、温故知新。 よくよく歴史や背景を知りながら新しいものを提案してきたいです。 万年青は華やかさはないですが、落ち着きのある華材ですね。 今年もどうぞ一年よろしくお願いします。 今回はイギリスについて。
といっても、きちんとリサーチしたわけではなく… こちらではハンカチで鼻をかむというのをよく耳にします。 実際ロンドンで舞台をみにいった際にハンカチで鼻をかんでいたひとをみたような。 2001年の内閣府国民生活局が出している内外価格調査の結果をみると、なぜだか納得できるような気もします。 ティッシュパーパー5箱が東京で¥341に対し、ロンドンでは¥2459(1ポンド=¥175)。その差、7.2倍!。最近は石油価格の高騰で日本もティッシュの値段が高くはなってきていますが、この差は余りにも大きいですね。確かになかなかおいそれと鼻をかめません。 そんなことでハンカチで鼻をかむというのもひとつの理由になっているのかもしれません。 ちなみに映画観覧料は、東京¥1800に対し、ロンドン¥1297です。 ロンドンではティッシュは買わず、ハンカチを使いましょう。その代わり、映画でもみてゆっくりするとか。 (全く代替行為になっていませんが…) |
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