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日常にひそむハンカチをめぐるストーリー。素材・成り立ち・遊び方まで。
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IIDにてワークショップします!ぜひご参加お待ちしています!
→お申し込みは定員に達しました。 ハンカチにクロスステッチをいれて、プレゼントしよう! -大図まことと作るクロスステッチワークショップ- 2009年2月8日(日) ![]() [時間] (1)11:00-14:00 (2)14:30-17:30 [場所] 2A教室 [持ち物] 不要 [参加費] 2,500円(ハンカチ、刺繍などの材料費込) [定員]15名 [講師] 大図まこと [主催] 大図まこと+H TOKYO+IID [対象] 誰かにあげたい、自分でつくりたいひとどなたでも。 大図まことのクロスステッチのデザインはオトコゴコロを絶妙なあんばいにくすぐるモチーフのセレクションとキャラクター化された数々の刺繍。自分で選んだハンカチに好きなクロスステッチデザインをいれてプレゼントしましょう!もちろん自分用につくっても構いません。メンズハンカチだけを扱う専門店H TOKYOのオリジナルハンカチからお好きなものを選び、それに自分で刺繍を入れます。つくるほう方ももらう方もワクワクするあなただけの特別な一枚の刺繍ワークショップです。参加者全員にミニ図案集「オレのステッチ・ブック」とワッペン作成キットをプレゼントします。 ![]() ![]() □プロフィール 講師 大図まこと クロスステッチデザイナー/ THE MINT HOUSE主宰 大学卒業後、酒屋さん手芸店勤務を経てクロスステッチデザイナーとなる。 その大きな体から生み出される作品は男性ならではのポップなデザインが魅力。 代表作である昆虫のクロスステッチ図案は100種以上に上り、現在自身のHPや イベントなどで精力的に作品を発表中。 著書「ぼくのステッチ・ブック」(白夜書房)が現在好評発売中。 http://www.theminthouse.com □申込み方法 IID事務局<workshop@r-school.net>宛に、 「ワークショップ名(参加希望日時)」「参加者の氏名」「学年(または年齢)」「連絡先電話番号」「メールアドレス」「ご住所(市区町村 までで結構です)」をご記入のうえメールでお申込み下さい。 ![]() 今年は一年いろいろありました。 いろいろの一番は子供がうまれたこと。 二番目はお店を出したことでしょうか。 名前は「宙(そら)」 名づけの理由もいろいろありますが子年であること(ちゅう)など、いろいろ勝手な結びつきをつくっています。 そんなわけで一年も終わり。 今日食事をしていたときに、連れが子どもをあやそうと急にハンカチでねずみを作って動かしだしたのをみてびっくり、どこでそれを覚えたの?と聞いたら、中国でと。 上海出身の彼女は、小さい頃はハンカチをみな使っていた、ティッシュが出てきてからあまりみかけなくなったといっていました。 ハンカチをつかってつくるねずみ。これはお隣中国でもあったんですね。 それにつけてもハンカチの魅力。 子どもをあやす道具にもなり、時に宴会芸にもなる。 そんな魅力を男性にもぜひ身につけていただきたいです。 小さい頃につくったかもしれませんが、もう一度復習してみたいですね。 自分はすっかり忘れました。 どこかでつくりかたをご案内できればと思っていますので、お楽しみに。 「行人」夏目漱石
IIDのギャラリーで11月に行われていた展示soseki展。 漱石の夢十夜執筆100周年を記念して30名のアーティストによって行われた展示。 たまたま自分も世田谷マラソンに参加し、そこに参加していた世田谷と姉妹としてあるカナダのウィニペグのランナーをIIDに案内してほしいと依頼があり、ちょうど展示をおこなっていたギャラリーにもお連れしたときのこと。 日本在住が長くなる大学で講師もしているカナダ人は、ギャラリーに案内した際に、漱石の中で一番好きな作品は「行人」ですといわれ、自分も含めそこに一緒にいた他の数名の日本人も含め、誰も読んだことがなく・・・という思いをしました。 夏目漱石は好きな作家でありながら、同じ作品を何度も読んでしまっていて、ひととおり目を通していないことに気づき、読み始めたのがきっかけです。 こうして自分の国の文化に気づく再発見ができたのが、本当に文化交流のいいところ、と開きなおりまして。 そしてこの作品は確かによかったです。 というところまでイントロダクション。 次回はハンカチの登場なども。 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』村上春樹
引き続き「ハードボイルド・ワンダーランド」から。 それにしてもよく出てきますハンカチ。 「ちびはポケットからまっ白なハンカチを出して口にあて、二、三度咳をした。そしてしばらくハンカチを点検してからもとのポケットにしまった。これは私の偏見だが、私はハンカチを持っている男をあまり信用しない。私はそのように数多くの偏見に充ちているのだ。」 ハンカチをもっていることがある種のうさんくささ、偽善さを指摘した表現でしょうか。表層的に大変紳士的であるようでその裏にあるものを予感させる象徴としてハンカチが登場します。 最近のニュースをみていると確かに、そんなことも感じてしまいます。メディアを騒がせる一流企業の高級スーツをみにまとったトップ=ある種の欺瞞に見えてくることもあるかもしれません。 もちろん媒体がそのようにニュースとしての「価値」を押し出していることも確かですが。 さてハンカチをもっていることは、そんな信用されないということではないです。 ハンカチはとても身近で親しみのある身の回りの品。 ハンカチをもつということは、ただ少し背筋を正すというか、そんなことをもとめるものかもしれません。 ワイシャツはクリーニングに出してしまえば、アイロンがかってピシッと戻ってきますが、ハンカチをクリーニングに出す人はまれでしょう。 アイロンがけはごくごくせまい私的な統計からいうと女性があまり好まない分野で必然的に自分でかける必要がある。そもそも自分で身につけるものは自分でする。もちろん家族のものもする。ちなみに自分のシャツはクリーニングに出さずに自分でアイロンをかける。そうすると服がどのようにできているかよくわかる。そして愛着がわく。 極めて狭い視野によるごく個人的な判断基準としては、ハンカチをもつ、もちろんアイロンがかかっていることが前提で、ハンカチをもっている人間はある種の人生に対する姿勢、それを表象するものとして自分の目にうつってくることがあります。 もちろんこれは偏見です。 ハンカチをもとう。ただそれだけの話でした。 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』村上春樹
前回に引き続き、ハンカチの登場シーン。 ハードボイルド・ワンダーランドから。 「このアパートも決して安全ではないのだ。私の部屋のドアや金庫の鍵を開けることなんてプロの手にかかればハンカチを一枚洗濯するくらいの時間しかかからない。」 村上春樹の特徴的な比喩表現がさえるセンテンス。 さて「ハンカチを一枚洗濯するくらいの時間」とはいかほどか? もちろん実質的に何分かかるかが問題ではなく、それぐらい時間がかからないほどあっという間のという意味で使われているのは重々承知ですが。 むしろそもそもハンカチを洗濯するとは? 毎回手でハンカチを洗う方は少ないとは思いますが、お客様では手巻きのハンカチなどはネットにいれて洗濯されるかたもいるようです。 そうしたハンカチに対する気遣いが大変うれしいです。 手巻きの縫製自体はミシン縫いと比較すると決して強いものではありません。もしほつれたりしたらお送りください。 きちんとお直しします。 自分はというと・・・おはずかしながら洗濯機にそのまま放り込んでいますが、今までのところ問題はありません。 自分の場合手洗いというと、ハンカチは何かの突発的な汚れ、ワインがはねた、お料理の油がはねたなどに対応することが多いですが、そうした処理のあと、やはりハンカチにシミがついてしまうのがしのびなく、すぐにお手洗いなどで簡単にすすいで一次対応しておくことがあります。 そうすると後で洗濯した際に、しみが気にならないですみます。 ハンカチを洗うことはたいして時間はかかりません。 そうしたちょっとしたことの積み重ねが大事かもしれません。 ハンカチ一枚を洗濯するほどの時間・・・ 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』村上春樹 1985年
村上春樹の小説で最も好きな作品。彼の小説にはよくハンカチが出てくる。 本人がハンカチを使うかどうかは知らない。 おそらく小説の中にハンカチが登場するのは身近にハンカチという存在が、記憶の中で強くあるのか、現物として手元にあるのかわからないが、想起されやすいのではないかと推察する。 まぁ、どちらでもよいですが、ハンカチをもっていただけるひとが多ければ多いほどうれしいです。 この小説は「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」がパラレルに進んでいく。 ストーリーを説明するのは、それぞれが特殊な設定になっているので、割愛。 読んだことがある人は記憶をたどり、そんなシーンがあったのかと再認識し、 お読みでない人で興味のあるかたは手にとってください。 ハンカチの登場シーン「世界の終り」から: 「大佐はコーヒーからを全部飲んでしまうとカップを皿に戻し、ポケットからハンカチを出して口もとを拭った。大佐の着ている服と同じようにハンカチもよく使いこまれた古いものだったが、手入れは行きとどいていて清潔だった。」 清潔で大事につかわれているハンカチ。物のありかたはそのひととなりをあらわします。 大佐の性格、生きる姿勢を見事に表象したシーン。 自分もこうありたいです。 ちなみに…、IIDでは現在「世界の終り」という展覧会を行っています。 林勇気さんという映像作家で、この小説とは関係ありませんが、こちら大変面白いです。 ぜひどうぞ。 |
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